Thursday, January 13, 2005

トイレットペーパーのロールの向き

アメリカに住み始めて驚いたことのひとつに、トイレットペーパーのロールの向きがある。 日本では、紙の先が手前に垂れるように設置されているのが当たり前。どんな場所でも、それ以外の状態になっているのを見たことはない。仮に間違った設定になっていたら、それを仕込んだやつには非国民だのB型だの在日だの負け犬だのの烙印が押されること必至であろう。それくらいありえない。

だが、アメリカに来て見たら、なんとそれが逆に設置されているではないか。なんだそれ。使いにくいじゃないか。

日本の常識がおれの常識の全てだ状態であったころの新参者的には、おまえらアホか、肉ばかり食ってるからだ、間抜けが、と呆れたものだ。

しかし、どんなことにもそれなりの理由というものがあるはずで、いったい、これはどういう理由なんだろうかと凄く不思議に思った。

この疑問を当のアメリカ人にぶつけてみたかったのだが、当初は英語がまったく分からなかったので、どうやって聞いていいかも分からなかったし、仮に聞けても、回答がまったく聞き取れないであろうことを良く知っていたので、誰にも聞かずに人知れず機が熟するのを待った。

そして月日が経ち、ついに機は熟し、思い切って聞いてみたらその答えは驚くべきものであった。

つまり、答えは、「え?理由?知らない。どっちでもいいんじゃないの?」だった。

気にしてないのである。紙の先が手前に垂れていても、奥に垂れていても、別に何も気にしてないのである。感じていないのである。これは恐るべき発見だった。

ちなみに、聞いたヤツが悪かったのかと思い、いろいろな人に聞いてみたが、ほとんどの人はどっちでもいいじゃんと答えた。ごくわずかながら、手前に垂らす方が合理的だよね、と言ってくれた人もいたが、彼らにしても別に気にしてはいないのだった。

おいおい、手前こそが正解であって、逆は完全に不正解だよ、っていうか、そもそも逆はありえないだろ、逆っていうくらいなんだから。

ちなみに、当時のオレは、奥に垂らされている状態のものばかり見ていたので、それがアメリカの標準なのだと思い込んでいたのだが、実はそれはアメリカの標準ではない。その場所を担当していた者の標準がたまたまそうだっただけだった。実際、違うところでは手前に設定されているのものもあることを何年か後に発見することになる。また、手前になってたり奥になってたり適当な設定も時々見る。

つまり、想像を絶する diversity があるってこと。

どっち向きにつけるか、まったく気にしてないで運任せのやつもいるだろうし、逆向きが好きなやつもいるし、手前派のやつもいる。ていうか手前派ってなんだよ。正解じゃなくて単なる一派に格下げかよ。

ちなみに、なんでこんなことを書いているかというと、昨日、我が家のサザエさんがトイレットペーパーを逆に設置したことを発見したからです。かなりビックリして、そのまま長考に沈みましたが、最終的にはそのまま黙って受け入れることにしました。

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