前々から予定していたのだが、参加者の風邪やらなにやらで延び延びになっていたたこ焼き大会。ようやく、久しぶりに開催できた。たこ焼きパーティなどと言うと雰囲気ぶち壊しなので注意。英語で言うと Takoyaki Convention。でも、英語で言う必要はないのでこれも注意。
タレは、名古屋では醤油ダレが基本だが、おれは辛子マヨネーズが基本。大阪の味で育ったおれ的には、焼きソバもお好み焼きもたこ焼きも、なんでも辛子マヨネーズが基本。ソースなんてつけてるのは素人。まあ、変化をもたせるためのどろソースという手もいいんだけれど。
醤油ダレもなかなかうまいのだが、焼きながらはけでつけていく必要があるので、家でやるにはちょっと面倒。醤油ダレのうまさを知らない人は、名古屋大須の赤門で売ってるたこ焼きを食ってから氏ねといっておく。あー、大須行きてーなー。
たこ焼き器は、このような形の鉄板のほかに、面を効率よく使うために蜂の巣状態になっているものや、自動的回転する振動系+返しの着いたものなどいろいろあるが、どれも使い物にならないので注意する必要がある。格子状にならんだ、この写真のような鉄板が一番使いやすい。たこ焼きで食っていこうと思っているなら、素人用のわけわからんものではなく、こういう格子状の鉄板を買うべきである。
なぜ格子状である必要があるかというと、たこ焼き同士の間をピックでガーっと切る動作が必要だからだ。蜂の巣状では、これが不可能。
また、自動回転式では、写真のような大きさには絶対にならない。なぜなら、穴に入っているタネの量で球を作るので、必然的に直径が小さくなってしまうのだ。
まあ、写真のような完全なものを作るにはいくつかのコツがあるのだが、一番のポイントは、余白の部分も含めて全体が完全につかる状態にまでタネを入れることである。素人は綺麗に穴だけを使おうとするため、半月になってしまうか、小さな球になってしまうのだが、余白にまでタネを入れてしまうことで、その余白部分を捻じ込みながら球が大きくできるわけだ。
次のポイントが、タネを入れていく順番。最初にタコ。そして半円が埋まらない程度にタネを適当に入れ、次にねぎ、天カス、紅しょうが、最後に鉄板が全部埋まってしまうまでタネを入れる。
タコを最初に入れることで、タコの一面がカリっと焼けて食べやすくなる。また、タコはちゃんと油を引いた鉄板には引っ付きにくいので、最初の回転がさせやすい。他の具ではどうやっても鉄板に引っ付いてしまうので、絶対にタネを入れる前に入れてはいけない。
というようなことは、ヨーカドーのフードコートでバイトしている時に学んだことをベースに、日々の修行の中から改善していった技法の一部であるが、興味のある若者は、我が家までその奥儀を自分の目で見に来るといい。完全予約制だが、大会出場料は無料。
なお、このたこ焼き器は、裏面に刻印がされているのでひっくり返すと一目両全なのだが写真では見えないのであえて説明すると、今は亡きY家から、これまた今は亡きH家に継がれ、そして最後に我が家が受け継いだという伝統的な一品である。
というわけでおいしく頂きました。ごちそうさまでした。